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流の速度もかなり下がる。
 ・図−2.1において、パイプの入り口の手前にじゃま板がある。空気の流入には問題ないが、海水の流入はかなり防げると思われる。
(12)海水だめはかなりの大きさ、高さになると思われる。そのためこの部分が波にさらわれる心配はないだろうか。
 ・図−3.1に示す様に、海水だめは管制器室の裏側に設置し波が作用しないと考えたが、反対側から波が来る場合は考慮した方がよい。
 ・強度計算をした方が良い。
4.資料8−3−3「小型固定式波力発電装置の実海域実験」について、海上保安試験研究センター真嶋専門官から説明が行われ、以下の質疑が交わされた。
(1)発電機の最大出力は?
 ・6,000rpmで100W(12V)である。
(2)波高が高いとき、発電機の回転が抑えられるため効率が低くなるという可能性はあるか。
 ・瞬間的には80Wや100W出ているときもある。但し、高い波が続くと80W〜100Wのあと数秒間数十Wで平衡状態になっている例もあった。
(3)海水ための代わりにダクトを折り曲げて安全対策をとった訳ですね。
 ・模型実験(規則波)では発電装置に海水が入らなかった。
(4)排気口と平均水面の関係を教えて欲しい。
 ・図−3に取付概図を示す。利用波高を0.3〜1mとし、平均水面から排気口までの高さ及び平均水面から空気室下端までの長さを各々1.5mになるようにした。
(5)周期6秒のデータは波高が大きいため、発電出力が抑えられたものと思われる。このデータを除くと、効率は右下がりになっている。
(6)空気室直前の波高をそのまま使っていれば、重複波の波高を計っているので、入射波高は1/2となる。
(7)効率を考えた場合、入射波高をとるのかそれとも重複波を含んだ波高をとるのか、どちらが良いだろうか。
 ・基本的には外海から入ってくる波パワーに対してどれだけ出力があるか、ということになるから、入射波高を取るべきである。
(8)近くの海獺島で波高を観測しているので、その値と比較してみると興味深い。
(9)1年間実験したが、海草や貝類はほとんど付かなかった。塗装はタールエポである。
 ・水がきれいで栄養が少ないのではないか。
 ・6mm鋼板であり、電蝕した様子もない。
(10)空気室の下端や排水口が自然対数曲線となっている理由は?
 ・衝撃をやわらげるために自然対数曲線とした。
(11)発電装置2台での計測はしなかったのか。
 ・台風時期でない時は波高は約30cm程度、発電出力数W程度である。そのため発電装置1台で計測した。
(12)波高40cm当たりから発電するというのも重要な事実である。
 ・波高40cmの時間がどの程度の割合を占めるのか、ということが問題になってくる

 

 

 

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